今日のAIニュース(2025年8月15日)
目次
Windowsが“秘書のように”動く日が来る?——Microsoftの次期OSに注目
Microsoftは将来のWindowsで、AIによる自然言語や文脈理解を活用し、 「何をどうしたいか」をOSが推測して動くような直感的操作体験を目指しています。 いわゆる“スマートWindows”構想で、音声や文字入力を中心とした“エージェント型”のインターフェースに注目が集まっています。ただし現時点では実験段階であり、正式な提供時期や内容は未定です。 (Windows Central)
Google、AIインフラに90億ドル投資——オクラホマ州で拡大へ
Google(Alphabet)は今後2年間で、オクラホマ州のStillwaterに新たなデータセンター、既存のPryor施設の拡張を含むAIおよびクラウドインフラ強化のため、90億ドル(約1.3兆円)を投資すると発表しました。 また、教育機関や非営利企業向けのAIトレーニングプログラム、電気職人の育成支援など、人材育成にも重点を置いているのが特徴です。 (Reuters, Google Blog)
DeepSeek「R2」リリース延期—ハード技術調整が理由
中国のAIスタートアップDeepSeekは、新世代モデル「R2」の発売を、当初予定より延期しました。これは、HuaweiのAscendチップによるトレーニングにおいて、性能の安定性やソフトウェア成熟度の問題が続き、訓練に失敗したためです。その結果、NVIDIAのGPUへ切り替えて訓練を進める一方で、Ascendは推論処理(inference)のみに使用する体制に変更されました。 (Financial Times, Reuters)
まとめ
- Microsoft:AIをOSの中心に据えた次世代体験の構想が進行中。ユーザーのプライバシー保護も課題。
- Google:AIインフラ強化を通じて、米国内でのAI競争力と人材育成基盤を同時に築こうとしています。
- DeepSeek:品質優先の姿勢で、より確かな完成度を目指す柔軟な対応がうかがえます。
参考リンク一覧
- Forget clicks – ‘Windows 12’ will understand your intent, says Microsoft (Windows Central)
- Google to spend $9 billion in Oklahoma to expand AI, cloud infrastructure (Reuters)
- Google Blog – Investing in American innovation in Oklahoma
- FT: DeepSeek R2 の発売延期(Huaweiチップの技術問題
- Reuters: DeepSeek R2モデル発売延期の報道
- TechRadar: DeepSeek R2発売に混乱
eWEEK: DeepSeekのR2発売延期とチップ問題
AIはむずかしそうに見えて、実はすでに毎日の中でこっそり働いています。これからも小さな改善が積み重なって、「気づいたら前よりラク」な場面が増えていくはず。変化を楽しみながら、上手に取り入れていきましょう😊